これからの時代のニーズに応える「エアサイクル工法」
「エアサイクル工法」は、木の家を長持ちさせ、資産価値の高い家をつくります。断熱性能と湿気を拡散させるエアサイクル層が木材腐朽を軽減し、しっかりした構造部の維持に繋げています。幾世代にわたって家族が快適な住み心地を享受できます。
資産価値の高い家は、優良な住宅ストックを形成する社会資産としても高く評価されます。売却する際もより高い値を付けられることもあり、安心して暮らすことができます。
「エアサイクル工法」の家は、季節の移ろいに合わせパッシブに機能を変えます。エアサイクル層の動く空気が湿気を拡散させて、躯体内でのカビの繁殖を軽減。外張り断熱材による断熱に加え、冬はエアサイクル層の暖気が住まいを包み込み、家の中の温度差を少なくします。また、夏は屋根断熱の遮熱効果と躰体内の上昇気流がこもった熱気を軽減し、部屋間の通風計画と合せ、暑さを和らげ、健康な空間をつくります。
「エアサイクル工法」の家は、優れた断熱性を備えながら、高断熱・高気密住宅とは一線を画す、太陽の温もりや風の涼など、自然の恵みを活用する、健康的でさわやかな省エネルギー住宅。「次世代省エネルギー基準」に対応した家づくりができます。長寿命なので、長期にわたって環境に負荷をかけず、ライフスタイルコストを軽減できます。サスティナブルな暮らしが求められる時代にぴったりの住まいです。
伝統的な民家スタイルでは屋根空間は、光や風が「透ける」、屋根で「遮る」造りでした。
自然に対してパッシブであることが、住まいの快適さや耐久性を高める。
合理的な家づくりの知恵は、エアサイクル工法にも受け継がれています。
小屋裏・壁・床下がひとつにつながったエアサイクル層を開放。
床下給気口から棟換気(小屋裏換気)までの高低差を利用した煙突効果によってエアサイクル層のに上昇気流を起こします。
太陽光のエネルギーが大きいほど上昇気流は強くなります。
●上昇気流で小屋裏の排熱を促進します。
●床下空間の涼気を利用して、壁内温度を抑える。
●温度差で空気を動かす。
●気温が下がると相対湿度は高くなる。
床下の給気口(M200)と小屋裏換気口(エアオープナー)を閉じ、
エアサイクル層を外気から遮断。冷気の侵入を防ぎます。
●冷気を遮り、日だまりの温かさを取り込む。
●急激な温度低下を和らげる。
●外張り断熱工法のエアサイクル工法は、断熱材の内側に、小屋裏、壁の中、床下をつなぐ大きな気積を持つ空間をつくります。
●気密荘・防湿層で囲まれた充填断熱工法の家の空間と、外張り断熱のエアサイクル工法の家では、気積に大きな差がつきます。
●木材は乾燥するほど圧縮強度が増し、住まいの耐震性や耐久性が大幅に向上します。
●エアサイクル層の動く空気は木材の調湿作用を促し、四季を通じて安定した含水率が得られるように機能します。
裏技その1:アルミシートで輻射熱を反射させ、通気層で排熱します。
裏技その2:屋根通気で排湿する。
裏技その3:小屋裏の換気口を開閉させる。
●エアサイクル工法の小屋裏構造では、夏にはエアサイクル層を利用した上昇気流を小屋裏換気口から排熱・排湿するとともに、屋根断熱材「シャルーフ」でも遮熱する複合構造です。
●屋根通気層には、湿気を排除する効果があり、野地板の湿気を抑える事で、ムレによる劣化を軽減します。
●小屋裏が直接外気の影響を受けないように冬期は換気口を閉じて、断熱、気密を確実に確保します。
●夏期は、小屋裏換気口を開けて、上昇気流を利用した小屋裏換気(排熱・排湿)を図ります。
空気が動く仕組みは「温度差」と「煙突効果」
動く空気が「ヒートショック」と「内部結露」を防ぐ
●断熱材にダイヤカットと呼ばれる通気用の溝を設けて、壁の中の空気を淀むことなく上下左右に動かします。湿気を拡散させることで柱や梁など主要な構造材が腐朽しずらくし、同時に家中の温度をほぼ一定に近づけます。
●断熱材Cmボードを用いた外張断熱工法で、熱の侵入を断つ。現場では防水気密テープで確実に隙間処理を施し、気密ラインを確保できます。
●「コラムベース」は円柱型のコラムを地中梁をと一体化することで強固な基礎をつくり、床下の通気性を大幅に向上させます。
●「プラキソ」は型枠を兼ねた内外二重(合せて厚さ100mm)の断熱材で、外周の基礎コンクリートを包み込む工法です。
●エアサイクル工法では、基礎天端の全周で、床下空間を壁の中のエアサイクル層とつなげています。そのため、基礎空間の安定した温熱環境が利用できます。孤立した「縁の下」が小屋裏へつながる四方の壁をつなぐ「縁結び」の空間へと進化したのです。